千歳は従兄弟が働いている美容室に、髪をカットしに行きました。 「久しぶりー」 「まあ、よろしくたのむわ」 テーマは就職。どこの面接に臨んでも恥ずかしくない、さわやかな髪型を目指します。 「まず、色を整えてくれ」 千歳の今の髪の色は、プリン状態です。上は黒で、下が黄色ってやつですね。まずは全体的に同じ色で統一したいところ。 最初は黒にしようかと思ったんですが、まあ、多少は色を入れたほうがさ...
千歳は従兄弟が働いている美容室に、髪をカットしに行きました。
「久しぶりー」
「まあ、よろしくたのむわ」
テーマは就職。どこの面接に臨んでも恥ずかしくない、さわやかな髪型を目指します。
「まず、色を整えてくれ」
千歳の今の髪の色は、プリン状態です。上は黒で、下が黄色ってやつですね。まずは全体的に同じ色で統一したいところ。
最初は黒にしようかと思ったんですが、まあ、多少は色を入れたほうがさわやかに見えるというのはあるかもと思い、少しだけ明るくすることになりました。
「あと、パーマをかけてくれ」
パーマをかけると、毎朝のセットが非常に楽になります。朝早い仕事に就く可能性を考え、なるべく手間のいらない髪形にしたいところです。
「後はまかせた」
今までの経験上、あんまりイメージを具体的に持ちすぎると、ガッカリすることが多いので、基本的に細かいことは千歳はいつも美容師さんにお任せすることにしています。
まあ、従兄弟には以前一度だけ切ってもらったことがあり、そのときは大変いい感じに仕上げてくれましたので、今回も千歳的には安心しています。
「パーマこんな感じでいい?」
と、従兄弟が持ってきた写真を、千歳は一瞥しました。おとなしめのパーマの男が、さわやかスマイルで千歳を見ています。
「まあ、写真の男はかっこいいね」
「そうやねえ」
苦笑する従兄弟が持っている写真の横に、ちょっと小さめの写真を千歳は見つけました。かなりどぎついパーマをあてています。
「思い切ってこれにするか」
「…いいけど、女の子にはもてないよ」
「………」
「………」
「…じゃあ、こっちの方で」
「はーい」
やっぱり、なんでもおとなしいくらいがちょうど良いです。
んで3時間後。
「お待たせしました」
ついに千歳のカットが終了しました。
どんな髪型になったかというと、こんな感じです。


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