俺には一回も観たことないくせに、作品として絶対失敗していると思っている映画が何本かあって。 そのうちの一本がファインディング・ニモだったりする。 こんなこと言うと映画ファンの方たちにはムッとされそうだけどさ。けど確信してんだよね。 あ、勘違いしないでくれよ。『ファインディング・ニモ』が面白くないって言ってんじゃないんだから。面白いかどうかなんて、俺自身が映画を観ない限り、語っちゃダメでし...
俺には一回も観たことないくせに、作品として絶対失敗していると思っている映画が何本かあって。
そのうちの一本がファインディング・ニモだったりする。
こんなこと言うと映画ファンの方たちにはムッとされそうだけどさ。けど確信してんだよね。
あ、勘違いしないでくれよ。『ファインディング・ニモ』が面白くないって言ってんじゃないんだから。面白いかどうかなんて、俺自身が映画を観ない限り、語っちゃダメでしょ。そうじゃなくて、『ファインディング・ニモ』が失敗作だって俺は言いたいわけだ。
だってさ。あの作品ってダイバーに息子(カクレクマノミ)を捕らえられてしまった父親(カクレクマノミ)が、息子を助けるために奮闘するって内容なんだろ? で、最後には見事助け出すっていう。
でさあ、映画は凄い人気が出て、そのおかげでカクレクマノミも一気に注目を集め、ペットショップやホームセンターではカクレクマノミが飛ぶように売れたんだとか。
俺がだいぶ前に行った池袋の水族館でも『ニモに会える!』なんてキャッチフレーズ出してたしさ。
観賞魚関連会社ともこんなタイアップを組んでるし。まあ、興行的には随分成功してんだろうね。
けどさ、俺の認識が外れてなかったらこの映画って、『アンチ観賞魚』な映画なんじゃないの?
なのにダイバーや業者による乱獲も随分されてるらしいじゃん。ようはニモみたいな境遇のカクレクマノミ親子をわんさか生み出してるわけで。
たとえば親子で仲良く映画館に足を運んで、その帰りに、
子供:「パパ、ニモ買ってよ!」
パパ:「お前、この前金魚死なせちゃったばかりじゃないか。ちゃんと育てられるのか?」
子供:「今度はがんばって飼う!」
パパ」「しょうがないなあ。約束だぞ? 店員さん、ニモください」
店員:「すみません、今映画の影響でカクレクマノミすごく人気があって、品切れ中なんですよ」
パパ:「ええー!? じゃあ、次の入荷の予定は?」
店員:「沖縄で獲れたてのやつが一週間後には届くと思うんで、その頃またきていただけないですか?」
パパ:「しょうがないなあ。じゃあ、予約しとくんで取っておいてくださいよ」
店員:「かしこまりました」
子供:「ええ、今すぐほんものが見たいよー!」
パパ:「じゃあ、今から水族館行くか」
子供:「わーい!」
なんて会話がされてるんだろうと思うとなんかしんどくない? たちの悪いブラックジョーク聞かされた気分だよ。
俺はファインディング・ニモの制作に携わった人たちの、作品に対する情熱については疑ってないよ。この映画作った人たちにはきっと高い志があったんだろう。エンターテイメントな作品を小さな子供がいる家庭に提供し、楽しんでもらうと同時に、自然保護についても考えてもらいたいと思って、この映画を制作したんだろうさ。けど、結局その思いは多くのユーザーには届かなかったわけだ。
制作者たちが設定した大事なテーマの一つに、多くのユーザーは心を動かされなかった。むしろ映画のテーマとは全く逆の現象が起きてしまった。
その一点において、俺はこの映画が失敗作だと思っているわけ。少なくとも映画を作った当人たちにとってはね。
そんなわけで、俺はどうしてもファインディング・ニモを見る気になれない。時間もったいないじゃん。
だれか、それでもファインディング・ニモは見る価値があるっていう人がいたらコメントちょーだい。
もしかしてそんなコメントが本当にきたら、ひょっとしたら観るかもね。

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